ネットの海の片隅で

技術ネタの放流、あるいは不法投棄。

非情報系のコンピュータサイエンス入門

前提

  • 情報系の正規教育を受けていない人の意見です。
  • プログラミングを始めて3年くらいです。

やさしいコンピュータ科学

改訂新版 コンピュータの名著・古典 100冊で紹介されている本。MITの教科書らしい。

目次

感想

悪い本ではないと思うが、正直なところ「うーむ……」という感じ。

各章ではそれぞれ別のテーマを扱っているが、それらの間に繋がりが感じられないため、各論をバラバラに叩き込まれているという印象を受ける。そのあたりのゴタゴタ感が目次にも現れているように思う。

通読するのではなく要点を拾いながら読む感じであれば「一般教養科目 コンピュータ科学入門」の教科書に使えそうというイメージ。

ただし、読んだのが1年ほど前なので当時と現在では自分の背景知識が異なっており、今読み直してみると違う印象を受ける可能性はある。あまりよい印象を持たなかったので手放してしまったが、機会があれば再読してみたい。

入門 コンピュータ科学

UCバークレイ、ハーバードなど全米の126校で採用されている定番教科書らしい。

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感想

非常に整然とした目次。「抽象化」をキーワードとして、基本的に低レイヤーから高レイヤーに向かう流れで書かれている。

Amazonに各トピックの内容が浅いというレビューがあるが、紙幅を考えれば十分だと思う。内容が物足りない人は恐らく想定読者ではない。この本でコンピュータ科学を俯瞰した後、興味が湧いた分野に関する本を当たれば良いと思う。

通読する形式で「専門基礎科目 コンピュータ科学概論」の教科書に使えそうなイメージ。

個人的には1-3, 8, 10章あたりの内容を知らないことが多くて面白かった。