ネットの海の片隅で

技術ネタの放流、あるいは不法投棄。

食品衛生責任者になりました

個人の日記どころかチラ裏のメモ。

食品衛生責任者とは

一般社団法人東京都食品衛生協会によれば、

食品衛生法施行条例第2条の公衆衛生上講ずべき措置の基準及び食品製造業等取締条例第6条の衛生管理運営基準により食品衛生責任者の設置として「営業者は、許可施設ごとに自ら食品衛生に関する責任者となるか、当該施設において従事者のうちから食品衛生責任者1名を定めておかなければならない

とのことです。

簡単に言うと、飲食店などにおいて衛生に責任を持つ人という感じでしょうか。

1日(6時間程度)の講習を受けることで食品衛生責任者になる資格を得ることができます。

動機

今までにも衛生面には注意しながら料理してきたつもりですが、最近は自分が料理したものを多くの人(100人とか)に食べてもらう機会が増えてきて衛生面が本格的に気になってきたので、勉強ついでに取っておくかというくらいの気持ちで受講することにしました。

「とりあえず徳丸本を読んでおこう」くらいの気持ちです。

別に飲食店を開業する予定はありません。

受講まで

受講するにあたっていくつかつらみがありました。

  • 講習会が平日の日中にしかやってない
  • 申込み方法が郵送のみ

講習会が平日の日中にしかやってない

「ぐおお、お役所……」となりつつも、有給は余っているので特に問題なく参加。

申込み方法が郵送のみ

Web に日程表が公開されてるんですが、この日程表を見た上で、用紙に第3希望まで記入して郵送するという感じになっていてつらい。

受講

情報処理試験とかと同じで、一番難しいのが起床。

そして、09:30には受付を終わらせておく必要があるため、通勤時間とぶつかって電車がつらい……。

午前(09:45-12:45)

衛生法規と公衆衛生。

衛生法規は保健所がやっている仕事とか営業許可の審査基準とかがわかって面白かった。ただ、営業許可の審査基準については「これ満たしてない店いっぱいあるやろ……」という感じがした。

公衆衛生で面白かったのは水道水の管理について「ここまでは水道局で、ここからは各事業者」みたいな責任分界点みたいなのが定義されていて、言われてみるとそうなんだろうけどなるほどなという感じ。

午後(13:30-16:30)

午後はまるっと食品衛生。

食中毒の主な原因をざっとながめていく。大きく分けると、

  • 微生物が原因のやーつ
  • 化学物質とかが原因のやーつ
  • 自然毒が原因のやーつ
  • 寄生虫が原因のやーつ

という感じ。

この中でも微生物が原因のやつが食中毒の9割を占めているらしく、ノロウィルス、カンピロバクターサルモネラ、出血性大腸菌黄色ブドウ球菌腸炎ビブリオウェルシュ菌セレウス菌ボツリヌス菌なんかが紹介される。

化学物質は洗剤とか消毒剤の混入の他にも、魚類の腐敗によるヒスタミンもここに分類されるらしい。

自然毒はキノコとかフグとかソラニン(ジャガイモの芽)でわかりやすい。

寄生虫アニサキスが圧倒的。ここ数年、アニサキスが原因の食中毒が増えてて原因の第3位になっているらしい。

結果

食品衛生責任者になる資格を得た*1とともに、食品衛生責任者手帳を受け取りました。

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飲食店などで見る青いプレートは追加課金アイテム(800円)なんですが、せっかくなので買ってみました。 週明けに出社したときにテプラで自分の名前を貼りたいと思います。

講習を受けてみた感想としては「微生物(特にノロウィルス)、マジこえーな」という感じです。

食品衛生責任者資格、わりと面白いし(知識の更新とかは適宜やっていく必要はあるものの)面倒な更新とかはないのでみんな取ってみれば良いんじゃないかな。

余談

このエントリの URL を考えるために「食品衛生責任者 英語」でググったところ「food hygiene manager」というのが出てきて「ハイジーン・オフィサーじゃん!」となりました(アルファコンプレックス脳)

*1:つまり、タイトルは微妙にウソです。