ネットの海の片隅で

技術ネタの放流、あるいは不法投棄。

『ベタープログラマ』を読みました。

この本です。

前から気になってたので年末年始の休みを利用して読んでみました。

感想

端的に言ってしまうと、あまりオススメしません。

訳がしんどい

原文を読んだわけではないので、本当に訳が良くないのか、そもそもの文章が良くないのかはわからないんですが、結果だけ見れば文章が非常に読みにくい。

日本語としてかなり不自然な文章が結構な頻度で出てくるので、読書中の集中を持っていかれるという点で厳しいし、そんな訳を見ていると原著の文意がちゃんと訳されているんのか不安になる。

具体性が薄い

目次を見た時点ではかなり期待していたんですが、実際に読んでみると内容がそれほど深くなくて説得力があまりない。

代わりに読んだほうば良さそうな本

総ページ数や金額としてはペターブログラマ1冊より多く/高くなってしまいますが、以下のような本を読んだほうが得るものは圧倒的に多そう。

達人プログラマー

ちょっと古いですが、いわずと知れた名著だけあってやっぱり良い内容。

具体的なプラクティスやそれを支える考え方みたいなものを紹介してくれているのでそのあたりの深さというか具体性もあって良い。

情熱プログラマー

エモ担当の本。 プログラマとしてどう行きていくべきかみたいなところはこの本のほうが良いと思う*1

Teem Geek

人付き合い部門。

『ベタープログラマ』では人間関係とかコミュニケーションについても触れられているんだけど、そのあたりの基本的な心構えは『Team Geek』が良いと思っている。

コード部門

『ベタープログラマ』第1章ではコードの書き方について触れているんだけど、コードの書き方なら『オブジェクト指向設計実践ガイド』かなーと*2

あとはベタだけど、『リーダブルコード』とかも良いんじゃないかな。

おわりに

先述したように、訳が気になってしまったのもあってあまり集中して読めていないかもしれないので、『ベタープログラマは良い本だぞー!』という意見があったらぜひ聞きたいです。

*1:わりと合う合わないはありそうな気がするけど。

*2:Ruby (とダックタイピング)を前提にしているので他の言語の人には合わないかもしれない。わからん。

2017年振り返り

去年に引き続き、簡単に今年を振り返ってみます。 (帰省する電車の中で書くのが恒例になりつつある)

去年は時系列で書いたけど、今年はトピックごとに書いてみる。

いろんな場所に行った

首都圏を除くとこんな感じ。

いつ どこに なぜ
5月 名古屋 友人の結婚式
石川 プロデューサー業
6月 大阪 プロデューサー業
静岡 プロデューサー業
7月 松江 開発合宿
9月 広島 RubyKaigi 2017
博多 旅行
10月 石川・岐阜 旅行
11月 ラスベガス re:Invent 2017

わりと出不精なので1年間でこんなにいろんな場所に行ったのは初めて。

ライブで遠征したついでに観光するのが非常に良い体験だったので、今後も機会があれば(財布とご相談の上で)やっていきたい。

ライブ行きまくった

いろんな場所に行ったというのと多少かぶるけど、LV 含めてめちゃくちゃライブに行った。

いつ どこ 一言だけ
1月 プロミ @現地 765PRO AS 揃って最高(いつか + で)。
2月 SideM 2nd @LV 1日目だけしか行けなかったけど315だった。
3月 ミリオン 4th @LV 全日 LV だけど本当に良かった。たねちゃんゆっくり待ってる。
台湾 @LV ステージのミンゴスは本当に輝いてるなー!(パンダの人も)
5月 シンデレラ 5th 宮城 @LV ちぇりめりがかわいすぎて死んだんだけど、何よりも座長(感謝しかない)
シンデレラ5th 石川 @LV/現地 2日目だけ現地行けた。多田李衣菜担当として最高だったとしか言えないんだけど、私色ギフトで泣いた。
6月 シンデレラ 5th 大阪 @現地/欠席 大空師匠とかも良かったんだけど、やっぱり個人的にはさっつん。あと、今井麻夏さん。
シンデレラ 5th 静岡 @現地 ありがとう青木一族。あと、あっさむの尊さよ……。
7月 シンデレラ 5th 幕張 @欠席/LV るるるるるるるるるる。るる、真ん中、尊い。めちゃくちゃ立派なセンターだったよ!
シンデレラ 5th 福岡 @LV 松井恵理子のパフォーマンスよ……。2nd SIDE もそうだけど、ライブで聴いて印象がガラッと変わる。
8月 シンデレラ 5th SSA @現地 「全員揃う」という暴力。ありがとう。KMMD 良すぎ。赤崎さんのダッシュで泣いた。他にもいろいろあるけど余白が足りない。
9月 ミリオン MEG@TON VOICE! @中継 新しい2人。すごい人たちが来た。
10月 765 MILLION Hotch Potch @現地 良すぎてだいたい発狂してた。BD はよ。

ライブ行くたびに語彙がなくなって「最高」とかしか言ってないけど、本当に最高なのでこれからも行きます。

年明けすぐの初星宴舞も両日現地なので楽しみ。

世の中に出た

ちょっとだけ真面目なことも。

Cookpad TechConf 2017 で喋ったり、omotesando.rb に行って喋ったりした。

いろんなところで喋ろうとするというのはわりと大事だと思っていて、

  • 自分の存在を示す
  • 喋るに足ることを普段からやる

という2つがあると思っている。

特にふたつめが重要で、Web アプリケーションを書く仕事をしていると、ともすれば「ただ Rails を書いてるだけ」みたいなことになりかねないので、そうならないように技術的だったりサービス的に意味があることをやっていかないといけない。

覚悟が必要

この1年、仕事をしていく中で自分でやれることとか任せてもらえることがグッと増えた。

嬉しいし好ましいことなんだけど、それにともなって何かを決めるというシーンが増えた。

限られた時間の中で、諸々の事情を考慮しつつ最善と考えられる選択をしないといけないんだけど、どこまで行っても「最善と考えられる」であって「最善である」にはならないので、どこかで腹を括ってエイヤとやる必要がある。

当然、決断をしたらそれが間違っている可能性もあるが、決断しないのは100%間違っているので失敗を恐れずに(あるいは失敗を恐れつつも)やっていかないといけない。

去年は「挑戦と失敗が足りない」みたいなまとめをしてた気がするけど、今年も似たような感じになった。

おわりに

今年1年間ありがとうございました。

AWS Solutions Architect (Associate) に合格しました

TL; DR

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Online Badge

www.certmetrics.com

きっかけ

仕事で re:Invent 2017 に行くことになり、Certified な人びとだけが使えるラウンジ*1があると聞いたので。

勉強方法

  1. 公式の参考書を入手
  2. ちょっとやったところで、英語での勉強は効率が悪いことに気づく
  3. AWS が公開している「サービス別資料」というスライドから重要そうなのを50個ほど選んでひたすら読んだ
  4. 途中2回ほど模擬試験(オンライン)を受験

結果

こんな感じでした。

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それなりにバランス良く取れているものの、もう少し底上げできると良さそう。

感想など

  • 各サービスについて隅々まで知っている必要はないので、思っていたよりは楽だった
    • 対象が AWS なので多少の事前知識がある
    • 常識的に考えたら答えられる問題も結構あった
    • 週末1回分くらいガッと勉強すればいけた
  • 勉強かなり楽しかった
    • 「こういうサービスがあるのかー」「これ使ってアプリケーション作ってみたいなー」的な
    • 各サービスを勉強していくとアプリケーションアーキテクチャみたいなものについて自然に知れる
  • 受験料の決裁を上げたら承認してもらえて圧倒的感謝 :pray:
  • こういう資格試験みたいなやつ、わりと侮っていたけど全体を網羅的・俯瞰的に眺められて良い……
  • Solutions Architect Professional とか Developer Associate とかにも興味が出てきた

あと、「スライドの PDF を読むために必要だからね!」という理屈で iPad Pro 10.5 inch を買ってしまったけど、後悔はしていない。

*1:通称:人権ラウンジ