プログラマの最も重要な仕事道具は紙と4色ボールペン
日頃、メモを取るときや設計するときなどに4色ボールペンを使って仕事をしています。4色ボールペン使いのひとりとして、どのように使っているかをメモしておきます。ゼブラのクリップオンを気に入って使っています。
黒
多くの人が最もよく使う色である黒ですが、僕はほとんど使いません。 黒をメインにすると、紙面が真面目っぽくなるというか、アタマが硬直する感じがするからです。
そんな黒ですが、表の罫線や図を書くときの枠線など注目したい情報以外を書くときには積極的に使います。
青
個人的なデフォルトカラーなので、一般的に黒を使うところで使われます。そのため、消費量も4色の中で最も多いです。
デフォルトカラーとして青を使うことには上で書いた「紙面から創造性が失われる気がする」という点以外にも「他の色を使うための心理的ハードルが下がる」というメリットがあります。
黒をメインに使うと他の色を使うときに無彩色から有彩色へのジャンプが必要で、色を使うことに対して心理的な距離を感じてしまいます。 そこで、有彩色である青をデフォルトカラーにして黒以外の色を積極的に使っていくようにしています。
また、一節によると青い文字で書いたことは忘れにくいとか……?
赤
重要なことを示すために使います。 これは一般的な使い方だと思われるので、特に言うことはありません。
緑
補助的なことを示すために使います。 青で書いた仕様に対して緑で但し書きをつけたり、青で書いてしまうと話の本筋を邪魔してしまいそうな情報などを緑で補足したりすることが多いです。
さいごに
紙と4色ボールペンがないと仕事ができない人間として自分の4色ボールペンの使い方を書いてみました。
「プログラマの最も重要な仕事道具は紙とペン」などと言われることが多いですが、この「ペン」として4色ボールペンを使うことによってより効果的に情報を整理したり自由に発想することができるようになると考えています。
Happy 4色ボールペンライフ!
エアロバイク読書のススメ
最近、意識的に読書をしています。基本的に1時間/日(下限値)くらい。
また、運動も意識的に始めました。こっちは運動の種類によりますが、1回につき20分から1時間くらい。
これらを別々にやると1.5-2時間くらい消し飛ぶので、運動と読書を同時にやってみようと思い「エアロバイク読書」を始めてみました。すると、思いのほか捗って良いと感じたので、エアロバイク読書について書いてみます。
エアロバイク読書とは
説明するほどのことでもないのですが、エアロバイク読書とは以下の様な行為を指しています。
- エアロバイクを漕ぎながら
- 読書をする
僕は家の近くにある24時間ジムを契約しているので、そこでキコキコやっています。
エアロバイク読書のメリット・デメリット
メリット:別々にやるより時間が少なくて済む
そもそも、エアロバイク読書を始めようと思ったきっかけです。時間を節約できるということは、その分の時間を他のことに使ったり読書量を増やしたりできます。
メリット:眠くならない
本を読んでいると眠くなってしまうことがありますが、エアロバイクを漕いでいるとそれがありません。ベッドで本を読んでいて寝落ちしがちな僕としては大きなメリットです。
メリット:運動を習慣化できる
エアロバイク読書に慣れてくると「本読みにジム行くか……」みたいな感じになってきます。「運動するぞ!」と意気込まなくてもジムに行けるようになるのは非常に良いです。
デメリット:運動の種類が限られる
なぜジム読書ではなくエアロバイク読書なのかというと、ジムにある多くのマシンは読書しながら使うのに適していません。筋トレ系のマシンは当然として、走る/歩く系のマシンも揺れが大きいため読書には向いていません。
デメリット:高度な集中は難しい
個人や経験値にもよると思いますが、非常に難解な本を読むときにはエアロバイク読書は向いていないと思います。逆に、それほど難しくない本であればエアロバイクを漕ぎながらでも読むことができます。
エアロバイク読書を支える便利グッズ
長袖のコンプレッションウェア
エアロバイクを漕いでいると想像以上の汗をかきます。運動の強度によりますが、僕の場合は肘から汗が滴って困りました。
そこで、汗の滴りを防止するために僕は UNDER ARMOURのHEATGEAR(コンプレッション、長袖) を着ています。非常に気に入っています。
ヘッドバンド
腕の汗より深刻なのが額の汗です。額の汗をそのままにしておくと、垂れてきて目に入るのでそれを阻止するためのヘッドバンドがあると便利です。
僕は Haloのヘッドバンド を使っています。
イヤホン
ジムは他の人がマシンを動かしている音やウェイトを落とす音などで意外とうるさいので、音楽を聴ける環境があると良いと思います。
どんなイヤホンを使うかはお好みでどうぞという感じですが、汗をかくのでヘッドホンは避けたほうが良いです。
電子書籍
エアロバイク読書に紙の本を持っていくのはちょっと気を使ってしまいます。汗が本に直接滴ることはあまりないのですが、汗を拭った手で触れてしまうケースなどがあるので、できれば電子書籍の方が良いと思います。
さいごに
「本を読む」「運動もする」
「両方」やらなくっちゃあならないってのが「ヘルシープログラマ」のつらいところだな
覚悟はいいか? オレはできてる
電子書籍と紙の本を使い分ける
本が好きです。 電子書籍が大好きです。 Kindleには1200冊以上の本が入っています*1。
簡単に購入できて保存場所も取らない電子書籍は最高だと思っていました。
しかし、最近、紙の本を買う機会が増えてきました。 電子版が出版されていなくて泣く泣く紙の本を買うことはこれまでにもありましたが、電子版が出版されているにもかかわらず紙の本を買うケースが出てきました。
そこで、紙の本と電子書籍の違いや使い分け方について考えてみたいと思います。
僕にとっての「読書」
読書に対するスタンスは人それぞれだと思うので、はじめに僕の考えや行動を明示しておきます。
読んだ内容をすべて覚えておくことはできない
僕は記憶力が良い方ではないので、読んだことをすぐに忘れてしまいます。 気になったところは「覚えておこう」と思いながら読みますが、それでも忘れてしまいます。 しかし、記憶力を大幅に向上させるのは難しそうなので、すべてを覚えておくことはできないと割り切って本を読んでいます。
読書を通して脳内にインデックスを作成する
読んだ内容を必ずしも覚えてられないのになぜ本を読むのかと問われれば、脳内にインデックスを構築するためだと答えます。 限られた記憶領域からより多くの情報をたどれるようにするため、脳の役割は「どこになにがあるかを覚えておく」ことにウェイトを置き、具体的なことや詳細は必要になったときに本を読んで調べます。 外部記憶装置としての本に効率的にアクセスできるようにする過程として読書があるという感じです。
良書は十分に安い
良書、特に技術書などの実用書に関しては学べる内容とその価格を比べると、とてもコストパフォーマンスが良いと考えています。 3,522円でコンピューターサイエンスに入門できるし、2,376円でDB設計の初歩についてしっかり学べます。
電子書籍 vs 紙の本
他にもいろいろありますが、僕が電子書籍と紙の本のどちらを買うか比較するときに主に重視する点をいくつか。
体積
体積の小ささでは電子書籍が圧勝です。 体積が小さいと保管場所が節約できて良いです。 また、保管場所とは別の観点として持ち運びやすさがあります。 たとえば、DDD本を持ち歩こうとすると結構大変ですが、電子書籍であれば簡単に持ち歩けるのでいつでも読み進めることが可能になります。
アクセス方法
ページを飛ばしたりパラパラめくったりするようなランダムアクセスでは圧倒的に紙の本が使いやすいと思います。 逆にシーケンシャルアクセス、つまりページを順に読んでいくのであればそれほど大きな差はありません。
貸しやすさ
電子書籍は非常に貸しにくいです。Kindle端末を貸すのは厳しい*2し、PDFをコピーして渡すわけにはいきません。 その点、紙の本は手渡しできればさくっと貸せるので、ある方法論を布教したいときなどは紙の本のほうが有利です。
背表紙
電子書籍にはない紙の本の特徴として「背表紙がある」という点があります。 自席に置いておくことによって、その本に対する意識が定期的に喚起されます。 また、周囲の人に対して自分が興味を持っている領域をそれとなく示す効果もあります。
使い分け方
シーケンシャルに読むものは電子書籍
上で述べた「かさばらないしどこでも読める」というのが非常に便利なので、冒頭から順に読むものは基本的に電子書籍で買います。 漫画や小説はもちろんですし、一通り読んで脳内にインデックスをつくるタイプの本も基本的には電子書籍で買います。
ランダムアクセスが多いものは紙の本
リファレンス系の本などはランダムアクセスが圧倒的に多いので、電子書籍を買わずに紙の本を買います。 また、電子書籍で読んで今後も結構な頻度でランダムアクセスしそうだと感じた本は紙の本で買い直します。 たとえば、徳丸本は電子書籍で読んで脳内インデックスを作った後に参照用に紙の本で買い直しました。
さいごに
電子書籍で買った本を紙の本で買い直すというのは、多くの人の理解を得られない気がしています。 ただ、良書は十分に安いということと、多くの人の読書量は書籍代ではなく時間がボトルネックになっているであろう状況を鑑みると、書籍から最大の効果を引き出すためには悪くない方法だと考えています。